今年のお仕事関係のことを振り返ってみます。
★『ウィメン・ウォリアーズ はじめて読む女戦記』パメラ・トーラー著、西川知佐訳
花束書房より夏に発行しました。
エトセトラブックスBOOKSTOREにてフェアをしていただき、選書もしました。
ありがとうございました!
★『群像』(講談社)にて連載「ふたり暮らしの〈女性〉史」スタート
2022年5月号 第1回 馬淵てふ子と長山きよ子
2022年8月号 第2回 朴敬元と李貞喜
2022年12月号 第3回 木部シゲノと○○
・結婚せずに(女性)ふたりで暮らしをした人たちの人生をたどりながら近現代女性史を書き直す連載が始まりました。戦争、ジェンダー、セクシュアリティ、民族など回ごとにテーマを掲げて、現代の問題とつなげながら書いています。
・3回目まではパイロットの話が続きましたが、来年は毎回違う分野の人たちが登場する予定。秋には八戸に取材に行けたのですが、とっってもいい取材ができたので早く書きたい。他にも取材、資料調査に行きたい人物がいるので、来年は少しでもそれを進めるのが目標。
・女人禁制の連載「ここは女を入れない国」寄稿。山の後編。
毎号おもしろく読んでいますが、いちむらみさこさんのこの号は特に好きです。
・連載「炭鉱」最終回。長年、「女坑夫」の聞き書きをしてきた井手川泰子さんに夏にお話を伺う機会があり、記事に活かすことができました。
この連載は加筆修正のうえ、2023年中に単行本にする予定です。
★『エトセトラ』
連載1回目「土俵」が、東京女子大学の入試問題に採用されました!
1面インタビューを担当。敬愛する井手川泰子さんです。戦争体験もしっかり伺えてありがたかったです。私は戦争体験者に話を聞く機会が比較的多かったのですが、取材の帰り、走馬灯のようにこれまで聞いた「同じ話」がよみがえってきました。こういう経験もあと数年でしょう。以前お話を伺った方が亡くなっていたり、ご年配のためお話を聞けなくなるケースがかなり多いです。
井手川さんのご著書『新装版 火を産んだ母たち』をもとにしたお芝居を京都で見たのもいい思い出になりました。新装版が出るきっかけにもなった、『コークスが燃えている』の著者、櫻木みわさん、筑豊から来た井手川さんファンのみなさんにもお会いしました。
記事が出てから、大先輩方から「井手川さんのこと書いてくれてありがとう!」と連絡をいただいてうれしかったです。(じつは当HPにて井手川さんに記事を書いていただくことになっていたのですが、紆余曲折を経てこのインタビューとなりました…)
『ふぇみん』では今後も好きな人にじっくりお話を伺っていく予定。少しずつになりそうですが、楽しみです。
編集を担当しました。次号から都合がつかなくなり、担当を外れます。
とても読み応えがあるフェミマガジンなので、これからも読者として支えたい。
★イベント出演など
・エトセトラブックスにてエトセトラyoutubeチャンネルに出していただき、『ウォリアーズ』を中心にお話しました。
・文芸評論の水上文さんと、多摩映画祭にて『戦争と女の顔』トークイベントに出演しました。
・立命館大学産業社会学部の柳原恵先生のゼミにて、仕事のことを中心に話をさせていただきました。母校ですが自分が学生だった20年前と比べて校内の学生の数も少なく、校舎も様変わりして時の流れを感じました。インバウンド頼みにできないコロナ禍の京都もだいぶ変わったように見えてさみしい気分に(阪急デパート1Fが…)。
★その他、この数年取り組んできた自治体史での編集・執筆作業も進み、周年記念誌が秋に無事、刊行。その他、プロジェクトは年度内に発表予定のものが2本。平成通史と刊本の編纂を進めています。
自治体史は基本的に数年がかりの仕事で、私もそれほど数をこなしたわけではないですが、とにかく達成感(疲労感も…)がすごいですね。
今年はとにかく取材が多く、インタビュー、座談会、対談、撮影、ロケハン…と、特に夏頃は汗だくで取り組んでもうろうとしていた気がします。
来年も取材が増えそう。上半期は怒涛のスケジュールなので、心身を労わりながらいい仕事をしていきたいです。
予断を許さない政治状況にもしっかり怒り、それを仕事でもバチバチに表現していくつもり。
来年もどうぞよろしくお願いします。
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